2006年 11月 26日
焚き火in美々
僕、焚き火キーパーになる!

(なんか、かなり長文になっちゃいました。)



美々川で焚き火をすると、メールを受けたのは11月22日。
ガマ沢で今年の焚き火が終わってしまって残念に思っていたので、参加したいです!と大波さんに返信をした。
この時期に焚き火ができるとは思ってもいなかったので、本当に嬉しかった。

ところで、焚き火って中毒性や禁断症状ありますか?

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この日は、焚き火に絶好の日だった。
空は晴れて、満天の星空。
酒を飲んで、マシュマロとウィンナー食べて、気がついたらかなり夜が更けていた。
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だんだん、みんな眠くなってきたのか(結構な時間だった)それぞれ寝る雰囲気に。
しかし、僕は最近どうも生活が不規則になっていてあまり夜眠れなかった。
その時、石本さんに「このまま起きてる?」と訊かれ、「眠れないんで起きてます。」と言った。
次の瞬間、心が躍るような単語が聞こえてきた。

「んじゃ、焚き火キーパーだね」

た、た、焚き火キーパー!?なんかかっこいい!
石本さんから焚き火キーパーについて詳しく聞いてみると、みんなが寝た後、朝まで焚き火を見守り続ける役目の人が、代々その称号を受け継いで、石本さんの記憶では小谷さんが26代目云々・・・。
言葉のニュアンスから地味な仕事よりは、使命感を帯びているように(多少美化されて)響いた。

「えぇ、やります!」

モンゴルさんが「俺も外で寝るから焚き火絶やさないでな」という言葉も俄然、僕を盛り上げた。


この時から焚き火キーパーの戦いが始まった。

実際眠れないだろうと思って、本を持ってきていたのが良かった。
これがあれば、なんとか夜は越せるだろう。
読書に熱中すれば、一人でも寂しくない。

 ーーー中には白い灰が入っていた。島本さんはその壷の中の パチッパチパチ 灰をゆっくりと、外にこぼさないように注意深く、左の手のひらの上に落とした。それは結局、彼女の手のひらに パチパチッ 彼女の手のひらにすっかり入ってしまうくらいの量しか パチ なかった。何かを、誰かを焼いた灰だろうと僕は思った。・・・パチーーー


あぁっ!火が消える消える!


焚き火が気になって、本に集中することができない。焚き火の番ってのは本当に大変だと思った。
常に焚き火に気を配っていなければいけない。しかもこの時は、薪が朝まで持つか心許なかったので小さく、絶やさずに、長く燃やすように気をつけなければならなかった。
僕は結局本を読むことをあきらめて、コーヒーを飲みながら焚き火を眺めていることにした。

結局、本は2時間で10ページしか読むことができなかった。


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だんだん空が白み始めてきた。
焚き火の周りでモンゴルさんや佐伯は熟睡してる。
一人って言うのはなんだかんだ言って寂しい。


周りの木々はビシッと霜がはえて真っ白になっている事に、朝日が出たことで気づいた。
後から谷さんの話を聞いて、晴れた夜の日は「放射冷却」といって朝方非常に冷えることを知る。
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コーヒーも飲み飽き、「どうせだから朝飯にしようと思っていたホットケーキでも作るか」と思い立つ。
ホットケーキの粉に水・スキムミルク・を混ぜ、ホットケーキの種を作った後、そこに砕いたチョコとピーナッツを入れる。
実にいい柔らかさだ。ここまではパーフェクト!

しかし、10分後僕は愕然とすることになる。
そこにはホットケーキと形容しがたい、どろどろの気持ち悪いものが出来上がっていた。
こげるのが怖いため、早めにひっくり返しすぎたせいだ。(それでも局所的に焦げていた)
石本さんと谷さんにチタンコッヘルでやったら失敗するだろう、と言われたのに案の定やってしまった。

仕方ない。誰も来ないうちに胃に入れて処理してしまおうと意を決する。
不幸は重なるものである。食べ始めと同時になにやらテントからがさがさと音が聞こえてきた。
やばい!早く食べなきゃ!と意味もなく焦る。
谷さんが先にテントから起きだしてきた。おはようございます。と挨拶をする。
そして、焚き火の近くに寄り、僕のコッヘルを見た谷さんはどんな顔をしていたのだろうか。
僕は下を向いて、黙々と食べる作業を続けていたためわからない。
「悲惨なことなってんね」ひかえめなその言葉に、僕はバツ悪そうに苦笑いを返すしかなかった。

谷さんをかわきりに、みんなぞろぞろ起き出す。
ようやくみんな集まってきて、焚き火の周りは一人ではなくなった。
寂しくは無くなったのだが、なんだか一人で焚き火を弄くっている時はそれで楽しかったような気になる。
結局無い物ねだりなのかもしれない。



その後、石本さんが起きてきて、「起きてた?」と言う質問に「はい、なんとか」と返すことができた。
また、焚き火をやることになったら焚き火キーパーになりたいなぁと思う。
もしかしたらいつか、またこの同じ場所でやっているかもしれない。(そのときは、もう一度ホットケーキにリベンジする。多分。)
焚き火キーパーとして!

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by hgwvob | 2006-11-26 20:17 | まったり


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