2007年 02月 22日
長い山旅に出かけたようです。 例によって本人は秘密の内に先へ進めたいようですが、口もキータッチも軽いお節介OBに報告を入れてはいけませんね。例によって本人に無断でページを作ります。 事の発端は、彼が道南地方を好きでなく、登別から小樽まで「切り取り線を入れてやる!」と宣言したからです(捏造)。 まあとにかく、太平洋から日本海まで、大学時代の足跡が染み込んだ稜線を歩き通したいということでしょうか(推測)。 本人は行けるところまでと言っとりますが、「大学時代の総決算」とも書いてますし、何に付け最後までやり通すことが叶わなかった彼ですから、きっと秘めたる思いもあるのでしょう。みなさん、こっそり応援しましょう。 この写真は午後2時前で「オロフレ前」とコメントが付いてます。「峠」ではなく「オロフレ山」のことでしょうね。明日の荒天が気になりますが、早めの回復を祈るばかりです。(石本記) 2月23日16:28の報告 「オロフレ山を越えた先のコルにテント張ってます」とのこと。この辺でしょうね。 「雨みたいな雪が降るもんで装備ずぶ濡れです。ガソリン焚きまくって乾かしてます」とのこと。やはり1000m上でも雨でしたか。こんな日でも行動してるんだから相変わらずド根性ですな。 明日からは雪面も締まってはかどることでしょう。でもテントはしばれて3倍くらいに膨らんでたりして。 2月24日19:25の報告 「今日はホロホロ前まで来ました」とのこと。 「暖気あとの氷とホロホロ直前の山に手間取りここでギブです」だそうで。 ま、天候はぼちぼち落ち着いてきそうですね。 それにしてもこのルート、美笛峠中山峠朝里峠と誘惑が多いから大変だ。 2月25日19:46の報告 「なんとか美笛峠近くまで来ました。天気良く気持ちいい1日でした。写真はホロホロです」とのことです。 いいですね、白い世界。まぶしいくらい。 「順調に行けば2日後には中山峠まで行けそうです」ということです。 時間のとれる方、冷やかしに行きませんか? 2月26日19:57の報告 「今日だいぶ進んだので中山峠に明日着くと思います。着いたら連絡します」とのこと。やはり天候が安定すれば足は速いですね。気持ちよく歩けてることでしょう。 「今靴下を焦がしてしまいました…」 ま、ご愛嬌で。 それにしてもこんな地味な分水嶺を、厳冬期に単独で迷わず歩き通してるなんて。高所や難所の経験がなくとも、学園ワンゲルは確実にレベルを上げてるんだなあ、と感じます。 つまらん仕事に縛られてるOBの期待まで背負うことはないけど、こっちからは勝手に応援しときましょう。頑張れ! 2月27日11:33の報告 「今中山峠スキー場着きました! 前半戦終了です!」 というメールが届いたので、とりあえずその場に引き止め、夜にいってきました中山峠。もちろん藤野で働くあのOBをお誘いし、差し入れの寿司まで用意していただき、車にも乗せてもらって……なんですけど。 ぼくはキムチやらステーキ肉やら細々と用意しました。最終的には手袋やら新聞紙やら使用済み靴下やら、その場にあったものをいろいろ提供しました。基本的には満たされていて、あまり欲はなさそうだという印象を受けました。 いやあそれにしても、楽しかった。ノンアルビールで乾杯し、ヤツが寿司に食いつくのを眺めながら質問責めにしていると、あっという間に時間は過ぎてしまい……。そして寿司もあっという間に消えてしまった。 「なんて食わせがいのあるヤツだ!」 差し入れが嬉しいのは案外、する方かもしれませんね。 2月28日18:44の報告 「昨日おいしいもの食ったおかげで力漲り、吹雪もなんのそのムイネ越えて千尺高地まできました。今肉食って最高な気分です!」とのことです。 単純な肉体に単純な思考が宿る、って感じですね。 「デジカメ画面をまた撮りしたものですが肉の写真送ります」 ん〜、よくわかりませんね。ま、本人には最高な画なんでしょう。暖衣飽食してる身には有り難みというか興奮が伝わらないもんですね。いかんいかん。 3月2日15:40の報告 3月1日は重く手強いラッセルに苦しんだらしく、余市岳5キロ手前の圏外泊で連絡切れでした。 そして3月2日は朝里岳から経過報告↓が入り 「今朝里でうんこしてます。1日6合食ってます。昨夜マットの内部が剥離して風船になりました。昨日は吹雪、今日は快晴烈風」 その後、夕刻に以下のメールが届きました。 「とうとう朝里峠まで来ました!明日春香とおって縦走終わります!」 なんだか少々寂しいような気分になりますね。 3月3日11:06の報告 メールにて「ただ今下山しました!」と報告がありました。 何はともあれ、無事に終えられて良かったですね。 桂岡にて応援団長山田OBの出迎えを受け、温泉に向かってるようです。風呂も12日ぶり、ってことでしょうか。 山岳界では小さな記録でしょうけれど、ウチの部(OB?)の立派な金字塔だと思います。あっぱれ! (撮影:山田OB)
by hgwvob
| 2007-02-22 20:55
| 冬山
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